免疫舌下療法 について
舌下免疫療法は、アレルゲンを少量ずつ舌の下に投与して体を慣らし、アレルギー体質を根本的に改善する治療法です。
治療の仕組み
舌下免疫療法は、アレルギーの原因となるアレルゲンを少量から徐々に体内に取り入れることで、免疫システムに「敵ではない」と再学習させ、過剰なアレルギー反応を抑える治療法です。従来の抗ヒスタミン薬などの対症療法とは異なり、症状を一時的に抑えるだけでなく、体質そのものを改善することを目的としています。薬は舌の下に含み、口内の粘膜下の細胞がアレルゲンを取り込むことで効果が発揮されます。
適応と対象
現在、保険適用されているのはスギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎です。ヒノキやその他の花粉、動物の毛などによるアレルギーには現時点で適応されていません。治療開始前には、医療機関でアレルギー検査を行い、確定診断を受ける必要があります。 (当院では基本的に血液検査によるIgE測定で行います。少量の血液で可能なイムノキャップ ラピットによる検査の場合は予約で行います。)
効果と期間
治療開始から約2〜3か月で効果を実感できることが多く、症状の軽減率は80〜90%と報告されています。治療は最低3年間の継続が推奨され、4〜5年続けると治療終了後も7〜8年程度効果が持続することが期待されます。症状が出にくくなるだけでなく、薬の使用量を減らせる場合もあります。
治療の流れ
初回は医療機関で服用方法の指導を受け、その後は自宅で毎日服用します。通院は初期を除き月に1回程度で済むため、日常生活への影響は少ないです。
安全性と副作用
舌下免疫療法は注射による皮下免疫療法に比べて重篤な副作用のリスクが低く、安全性が高いとされています。軽度の口内のかゆみや腫れなどが起こることがありますが、多くの場合は一時的です。
費用
保険適用治療で、3割負担の場合は月額約2000円程度が目安です。アレルギー検査も保険適用で行えます。 舌下免疫療法は、自宅で安全に続けられ、アレルギー体質の根本改善を目指せる治療法として、花粉症やダニアレルギーに悩む方に有効な選択肢です。

